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オーストラリア紀行
センチメンタルジャーニー・トゥー・シドニー   
                                                     

 K・Yさんより、投稿を勧められ、おもいきりました。と言って寄稿いただきました。                                                       
 
  
    宮川 さん(154)

1月の2週間、かねてより念願だったシドニーへのセンチメンタルジャーニーを実行してきました。
夫がリタイアしたら、20数年前の思い出めぐりをしようといい続け、気持ちばかりで日常の生活にまぎれていたのを、
思い切って実行しようと思い立ち、急の旅立ちとなりました。

友人との再会を喜び、逆に再会を楽しみにしながら2年前突然の訃報を受け取ってしまった友人の家族を訪ねて
思い出話をし、昔住んでいた場所、よく行った所など訪ね、それに、旅行者らしくブルーマウンテンへのバス旅行なども
したり・・・・・と、とても思い出深い旅となりました。


イギリスとは切っても切れない関係のあるオーストラリアの成り立ちから、シドニーのダウンタウンの街並みは、
ヨーロッパのたたずまいで、といった私の以前の印象は、今回多少違ったものになったのは、20年の年月を思うと
致し方ないのかしら?と。
オリンピックを機に、新しい感覚の高層ビルが増え、観光客も随分増えてにぎやかになっていたのは、
昔の生活を知る私には、驚きでした。


20年前は、お店は、平日9:00−5;00、木曜日のペイデー(週給でした)のみ、9−9pm、土曜9−12、
以後月曜の朝まで全てクローズという状況でした。

そして、その徹底ぶりは、1度デパートで、土曜日12時前に並んでいて、後2人という時12時になり、
シャットアウトされたことがあるくらいでした。
それが、今は、依然よく利用していたスーパーマーケットの営業時間は深夜迄となっていて、日本人よりよく働くじゃない、
と思ってしまいました。
というのも、私が住んでいたころは、ご近所のご主人方は、5時になると帰宅され、毎日お庭の手入れをされていたのが、
強烈な印象として残っているからです。


でもそのおかげで、郊外の住宅街はとても美しく、環境を綺麗に保つことは暗黙の了解で、芝刈りをきちんとやらないと、
ご近所からクレームが来るくらいでした。
今回も、住宅街については、まだ変わらず美しかったのを見て、感激でした。
シドニーは、湾に沿って町が開発されているため、特にウオーターフロントの家々は、すばらしく豪華な邸宅です。
これらの家々を見ながらの、シドニー湾クルーズは、お勧めです。


今回、イタリー人の友人の家にステイさせてもらったのですが、特に奥さんが、ものすごく保守的なイタリア愛国主義者で
あるため、2週間毎日イタリーについて講義を聴かされ(?)大変面白い経験をしました。

40年もオーストラリアに住んで、そこで過ごしながら、いまだに祖国を愛し、これはいいとして、
今の環境を好んで受け入れられないというのは、本人にとって大変な悲劇ですが、そこには、イギリス系以外の
移民の人たちの、本人にしかわからない根強い不満があるのだろうということを感じた2週間でした。


イタリアンディッシュについては、いろいろ詳しくなりました。
スパゲッティーぺペロンチーノの話をしていた時です。
シルビア(愛国者の名前)が、知らないといい、私は、日本でとても人気があるといい、説明すると、
ああ、アリオーリョと言ったのです。
聞けば、ぺペロンチーノはペッパーのこと、アリオーリョはガーリックで、イタリアでは、ガーリックの方を名前につけ、
日本では、唐辛子の方で呼んでいるのだということがわかったしだい。
それで、アリオーリョは発音しにくいので、日本では、ぺペロンチーノと呼んでいるのだろうという結論に達したのでした。
それに、毎朝イタリアから輸入のコーヒーで、エスプレッソを入れてもらっていたら、2人とも、帰国後それまでの
アメリカンコーヒーが飲めなくなり、東急ハンズへ急行、エスプレッソマシンを買い、神戸グローサーズで、
同じイタリアのコーヒーを買って飲み始めたというおまけまでついてしまいました。
彼女とは、美術館へ行ったり、劇場へ行ったり、楽しい時間を共有し、その間、わが夫は、アルバート(ご主人)といっしょに、
男の時間を共有していました。
もちろん、ほとんどの時間は、夫と2人で、昔探しをしていましたが・・・・・


最後の夜、昔のアルバムを見せてくれたのですが、自分でも覚えていないような20数年前の写真がきちんと
整理されていて、あまりの若さに、おもわず声を出して笑ってしまうほどでした。

グラチアーニ一家のホスピタリティーに、心から感謝です。



 [注釈] 筆者からつぎの訂正がありました。
      スパゲッティー・アリオーリョのことですが,間違っていました.正しくは,アリオーリョは、Aglio E Olio(Garlic and Oil)のことでした。

シドニーの観光スポット少しだけご紹介します。

1:シドニーの表玄関、サーキュラーキー。ここからほとんどの所へフェリーで行けます。

2:フェリー乗り場の右手にオペラハウスが見えます。

3:左手には、オーストラリア最初の入植地ロックスというエリアがあり、そこから見たハーバーブリッジ。

4:昔住んでいた近くのゴルフ場。対岸に見えるのは、一般の住宅。

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5: 新しい観光スポットダーリングハーバーから見たシティー。

6:サウスヘッド(太平洋に面した2つの半島の先がノースヘッドとサウスヘッド、その中がシドニー湾)

7:ブルーマウンテン。(シドニーから西へ、車で2時間弱。全山ユーカリで覆われていて、ユーカリから発  するオイルが霧状となり、一帯がブルーに見えることからブルーマウンテンと呼ばれている)
australia

  [あとがき]  宮川さんから お便りをいただきました。
  
  センチメンタルジャーニー投稿以来、数週間経ちました。
  その間、いろいろなお友達から、読んだとのお便りいただいて、嬉しい反応に感激しました。

  中には、お友達のご主人からのお便りとか、20年ほど年下の呉出身のお友達の感想とか、広がる輪を感じて、嬉しく思っています。
  彼女のメールにとても嬉しいこと書いてあったので、一部ご紹介させていただきます。
  
  ”あんなホームページあって、うらやましい・・・。
  あの頃の三津田は優秀だったから、いろんなことしてらっしゃる方がいらっしゃるのでしょうね。”
  それもこれも、お世話係様の、ご苦労のおかげです。 ありがとうございます。  154 宮川 召枝

  ★ありがとうございます。 更に拡充しましょう。また寄稿して下さいね。      HP世話掛

14回ネット発足に伴い改編 06.06.26