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   岸和田だんじり祭 
     9月14日岸和田だんじり祭05年版  大阪支局の取材製作です。  txt & pic by 355

 
地車

カンカン場(かって荷役の重さを計量した場所)での”やりまわし”の順番を待ちます。
正面中央の方が地車曳行に関しての最高責任者です。
鳴り物は全員7名、大太鼓・小太鼓・鉦(鐘)・笛により各町独自のお囃子の奏法があります。
曳き手の網元は一番牽引力となります。
前梃子(ハナテコ)〜地車の一番前面に立っている二人

地車を止めたり、やりまわしをする時に2本の梃子(ひの木棒)を双方であやつる。相方とは一心同体「あ・うん」の呼吸が望まれ、一番危険な場所で華やかな操作が要求されることから「ハナテコ」の異名があります。
岸和田弁「やったれ、やったれ」の掛け声が飛ぶ〜

地車が動き出す直前の緊張のピークの網元の青年団員達。曳き手の中核で子供たちの憧れでもある。ちなみにプロ野球巨人軍の清原選手、デザイナーのコシノ3姉妹はここ岸和田のご出身だそうであのド迫力は子供の頃からつちかわれたものなのだなあと納得いたしました。☆やって=行って
合図の笛

動き始めた地車〜曳き手は先頭から小学生以下(網先)、中学生(網中)、高・大学生(網元)となり揃いの半被で文字通り町内の一致団結ぶりが問われます。
各自、自分の役割を果たさなければやりまわしは成功しません。老若男女がひとつの目的に向かって走る〜観客も一体となる瞬間です。
やりまわし

交差点を直角に曲がるカンカン場での”やりまわし”。
(やって回す)
有料観覧席も設けられていてもの凄い迫力です。
軽い下り坂になっているのでまわりきれず右側の電柱に激突すると大変な事態になる程のスピードが出ていてスムースに通過すると安堵とともに拍手が湧きます。各町のはっぴを着ていれば子供でも一般客立ち入り禁止のところにも自由に出入り出来ます。
大工方

大屋根(定員1名)と小屋根(定員3名)に乗り、地車曳行の指揮をとる役目を果たす4名。
地上4mの大屋根の上では着流しを着て片足立ちをしたり飛び上がったりの大わざが見られます。各町のはっぴを着ていれば子供でも一般客立ち入り禁止のところにも自由に出入り出来ます。
お正月お盆には帰省しなくてもこのお祭には帰ってくるほど地元の方に愛されているというのもうなずけます。
カーブを曲がる

両手にうちわを持っている大屋根の大工方はお手つきなどと言う事は許されません。カーブに入り曲がりきるまでの数秒間の身のこなしに命もかかります。さすが男祭と呼ばれる由縁です。
「豪快・勇壮・華麗」

ブラボー!あの息詰まる瞬間を思い出すだけでも汗が〜岸和田っ子の皆様の日頃の訓練の賜物の見せ場です。
「伝統と人情の文化」の継承

地車は樹齢800年前後の欅一本から造られます。原木一本の値段は3000万円以上と言われており完成までに4・5年の年月がかけられるそうです。(1億円以上?)住民の方も沢山費用を負担されるそうで各町それぞれに歴史上の戦記などが彫られており来年のお祭まで各町の格納庫で大切に保管されます。

  9月15日だった敬老の日が固定されなくなり昨年今年共に平日の開催で地元の方のご苦労も大変なようですがこれからも「伝統と人情の文化」を守り続けていただきたいものと思いながら心地よい汗ともっと祭に酔っていたい気持ちとでだんじり一色の町に別れを告げました。