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にゃろめ放送
  14回ネット編集長 にやろめ の戯言
ただいま第 5版 更新 07.-4.28


2007/04/27 にゃろめ放送/第5版  



 初夏の爽やかな気分を盛り上げるために



久しぶりの登場じゃのぅ



 固い古典音楽の話が続きましたようで、初夏の爽やかな気分を盛り上げるためにコーヒーブレイクなど・・。高校時代の音楽室、坂部先生のかた〜い「カ〜ロミオベ〜ン♪クレーディアルメ〜ン???」の授業が終ると、流行りのポップ・ミュージックで口直し、咽直ししたもんですが、バッハのピアノ練習曲に明け暮れする音楽学校でも同じこと。
 1934年フランス・アンジェ生まれのジャック・ルーシェはコンセールバトワールでクラシック・ピアニストの訓練を受けたが、卒業後は生活の為に人気歌手シャルル・アズナヴールの伴奏を皮切りにスタジオ・ミュージシャンをしていた。いつものようにスタジオの空き時間に弾き始めたバッハ曲に仲間のベースとドラムが加わって何時の間にかジャジーなバッハに変身。この演奏を偶然に聴いたデッカ・レコードのプロデューサーが注目、後にレコーディングの切っ掛けを造ることになる。音学院時代の食堂で、同級生達に聴かせていたゲーム遊び感覚のバッハが役にたったと言うお話。

 1959年にバッハをジャズにアレンジした革新的アルバム『プレイ・バッハ』で、ピアニスト、ジャック・ルーシェの名は一躍世界に広まる。ピアノ、ベース、ドラムスによるフランスのジャズ・プレイヤー『ジャック・ルーシェ・トリオ』の誕生である。
 70年代半ばにトリオを解散するが、バッハ生誕300年の85年、10年ぶりに新トリオを結成し活動を再開している。『日々、古典音楽を学び讃美してきた私にとってJ.S.バッハは最も偉大な作曲家だ。構造、豊かさ、創造性のどれを取っても他の作家を寄せつけない。バッハの時代、他の作曲家の編曲創作はごく日常的な作業だったろうが、私の「Play Bach」は正にこの伝統を受け継いだものだと思っている。クラシック音楽だけでなく、私はMJQ(モダン・ジャズ・クァルテット)にも影響を受けている。リーダーのジョン・ルイスはバッハに対する新たな解釈&再評価を教えてくれるものだった。私はバッハ音楽を受け継ごうとする20世紀の作家だが、スウィングを取り入れることで、今世紀の精神で演奏している。J.S.バッハの生誕300年を心からお祝い致します。1985年1月/ジャック・ルーシエ』

 近年は、バッハなどのバロックはもちろんのこと、ラヴェルやサティなどにもレパートリーの幅を広げている。お勧めは初期の「プレイ・バッハ」と85年の「THE NEWEST PLAY BACH」あたり。そして、グスタフ・レオンハルトのゴールドベルクを聴きこまれた熱心なバロック音楽ファンの方には1999年10月パリ録音の「JACQUES LOUSSIER TRIO/BACH´S GOLDBERG VARIATIONS」がよろしい。肩の力が抜けて、夜も良く眠れます。
「もみじ」のゲーブル・マスターもジャック・ルーシェがお好きとか、今度、お好み焼き食べながら聴かせてほしいね・・・・・

にゃろめ放送第4版

          秋の夜長を楽しく過ごす為に

秋の夜長ゴールドベルクつながりのお話をもうひとつ



クリント・イーストウッドいや、グスタフ・レオンハルトのゴールドベルクはもうお聴きになりましたか?端正で上品な演奏はなかなかですね。何時の間にか眠くなる所なんか、学生時代の何とか先生の授業そっくりかもしれません。<BR>  ところで、今回紹介するグレン・グールドというピアニストは楽には寝かせてくれません。演奏中に唸ったり歌ったり?するんです。1932年9月25日、カナダ・トロント生まれの天才ピアニストは1946年ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番のピアノ独奏者としてデビューしていますが、レコードでのデビュー作はゴールドベルク変奏曲でした。それまでのチェンバロ演奏から大きくかけ離れた軽やかで躍動感あふれる演奏を、ピアノという音色豊かな楽器を駆使して実現した、と言われています。<BR>  この初録音のレコードは、メロディーや主題をうなり、歌う、いわば雑音入りのレコードとしてもマニアから注目されました。エンジニアが再三注意したにも関わらず、黙ってピアノは弾けないとして、生涯この癖が直ることは無かったそうです。しかしこの歌声によって、弾いている曲の隠れた旋律や主題を分かりやすく聞ける、という人もいますねえ。<BR>  この天才にして変人ピアニストは異様に低い椅子(子供の頃、父親からプレゼントされた物とか)に座り、極端に猫背で前のめりの姿勢、時に大きな手振りでリズムを取るといった特異な奏法と斬新な演奏で世間の注目を集めますが、後半生、ライブコンサートを拒否、ひたすらスタジオ録音による演奏活動を続けています。1982年9月27日、脳卒中でトロント総合病院へ入院、10月4日永眠。享年50歳という若さでありました。グールドは熱心な夏目漱石ファンだったという噂もありまして、秋の夜長にはピッタリのお人かと存じます。

更新 06-09.-4

梅雨明け直前でありますが、寝苦しく眠れぬ夜のためのお話をひとつ。

クラシック・ファンにはお馴染みの作曲家 J.S.Bach(ヨハン・セバスチャン・バッハ)は宮廷音楽家でもありましたが、晩年ドレスデンに旅をし、
世話になったロシア公使カイザーリング伯爵のもとを訪ねています。伯爵は当時不眠症に悩まされており、
眠れぬ夜は隣室でクラヴィーア(当時のピアノ)を演奏させて、なんとかお休みになるという日々でありました。

そこで、訪れたバッハに「穏やかでいくらか快活、眠れぬ夜に気分が晴れるようなクラヴィーア曲を作ってはくれぬか」と依頼しました。
頼みに応えたバッハは「アリアと種々の変奏」を書き上げますが、当時伯爵のおかかえピアニストであったヨハン・テオフィール・ゴールトベルクの名前をとって「Goldberg Variations(ゴールトベルク変奏曲)」と名付けたのです。伯爵は「余の変奏曲と呼んで、ゴールトベルクに弾かせ、眠れぬ夜々を楽しんだ?らしい。
お年を召して眠れぬ14回生の皆様ご愛聴されてはいかが・・・・


http://fweb.midi.co.jp/~ferner/list-b/goldberg.htmll
クリックすれば、それらしき音が聴けます。正式に聴くにはやはりCDということになりましょうか?お勧めは前回ご紹介致しました
クリント・イーストウッド風のグスタフ・レオンハルトの演奏でしょうね。


■kng324さんからの助言です!
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にゃろめは、どっちがええかのう    20 Jul 2006 by にゃろめ

暑中お見舞い・ばろっくのふか〜いおはなし

オランダのチェンバロ奏者にグスタフ・レオンハルトという人がいます。クリント・イーストウッドを少し歳とらせたような、渋〜いおじいさんです。普段からバロック生活をしているとの噂で、趣味のよろしいこと・・・(うちなんかバラック生活! 
おやじギャグで失礼!)。

この人の演奏、指揮であれば皆様にお勧めして間違いないでしょう。旧いCDが入手可能でしたら、「バハ:チェンバロ協奏曲第一番」(BMGビクターBVCC-1857)。私の場合、近所の図書館でCDを借りてコピーさせて頂きました。

最近気に入っているのは「3台の歴史的チェンバロの魅力」(BMGファンハウスBVCD-38024)。こちらは大学時代の友人がコピーして贈ってくれました。趣味の押し
付けでありますが・・よろしければ、どうぞ。

                                     ◇更新 06-07-17
               ご挨拶

むかしむかし放送部長をやっていたニャロメのたわごと。

呉三津田高校は今や放送界のトップナレーター小早川を始め、NHKのトップアナウンサー末田正雄(21回生)生み出した名門校なんである!

そうした、現代日本の放送業界を左右する逸材を生み出す源となったのが、あの薄暗い階段下放送室であったのだ。
(末田は放送部だったが、小早川は当時演劇部という三津田の裾野の広さ!)

青春時代をあの薄暗い部屋で過ごしたことが無駄でなかったことは、同期の祝、新城、中谷等の活躍ぶりを見ても良く分かるでしょう?

階段下でつちかったクラシック、バロック、ルネッサンス音楽のふか〜いお話、ゆ〜っくりお聴き頂きましょうか。

                        ◇更新 06-06-21


    呉三津田高等学校放送部55年史より

BGMは「ムーンライトセレナーデ」ナレーションは故城達也さん。